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高校を卒業して1年が経った3月、札幌に住むシンヤ(外久保雄太)は、苛立っていた。
無責任、無思考、馴れ合い、平和ボケ。
そういった空気がそこら中に漂っていて、時々息苦しささえ感じていた。

その頃、偶然、シンヤは街中で高校時代の先輩タイチ(今野友貴)と再会する。
そこでシンヤは、タイチの急進的な考えに、非常に影響を受ける。
自分の考えが間違っていなかったことを、再確認したシンヤには、
ますますこの世の中が息苦しいものとなっていく。
それはまるで毒ガスのようでもあった。

「札幌の空は汚い」

自分がこの土地でサバイブするために、自分が楽に呼吸をするために、
シンヤはタイチと共に二人だけの暴動を起こす。
しかし、二人は着々と破滅に向かっていった…。
 
 
 
 
【映画へ頂いたコメント】
 
2人の若者はガスマスクで顔を覆い、様々なモノを襲撃する。
異物、格差社会、他人、自分。マチの空気を嫌悪しながら、
マチの空気を吸うまいとしながら、2人の若者は誰よりもこのマチ(サッポロ)を愛している。
決して素晴らしい映画とは言い切れないが、「ドクガス」は単なる暴走する青春映画ではない、リアルな20代とこのマチとの関係を確かに描こうとしている。 観て損はしない、と断言しよう。

早川渉(映画監督 「壁男」「7/25【nana-ni-go】」 )
 
 
映画としての作りを理解しており、完成度が高い。完成度という点は他の作品にも該当しますが、オリジナリティがあるかないかがポイントになっています。キャスティングにおいても他の作品より優れており特に等身大の作り方にアイディアを加味していく姿勢に監督としても魅力を感じます。

麻生栄一(SAPPORO SHORT プログラムディレクター)
 
 
自分で衝動や迷いを作り出しそれと戦っている主人公。自分と自分以外の世界との折り合いが悪くなり作り上がった自己顕示欲が外に向かう。
ガスマスクという自分以外からの防衛。内側と外側で行われるせめぎあい。俺はこのテロリズムに答えなんかなくていいと思う。
この映画こそが南出監督という人間の衝動だから。
だからこそリアルなんだと感じた。

成山剛(sleepy.ab

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